ヒガシ東京 神社めぐり vol.1 —浅草神社

yuka

13.07.09

初めまして。浅草在住、ライターのニイミユカです。好きな場所は自然の中と寺社仏閣。とりわけ神社境内に流れる空気と建築を眺めるのが好きで、ひとりの休日は近場の神社へお参りに行ったり朝のランニング途中で気になる神社へ立ち寄ったり。

そこで『ヒガシ東京 神社めぐり』と題し、浅草から3km圏内を散策するなかで出会ったさまざまな神社をご紹介したいと思います。

第一回目は浅草神社。

何を隠そう私はここの氏子であり、うれし恥ずかし挙式でもお世話になりました(照)。

浅草神社の昔話

その歴史はとっても古く、推古天皇36年(628年)3月18日にさかのぼります。

隅田川で熱心に漁をしていた桧前浜成・竹成(ひのくまのはまなり・たけなり)兄弟。その日に限って網にかかるのは人型の像のみ。何度網を打っても場所を変えても同じ像しか網にかかりません。「何かあるのでは?」と、像を引き上げ今の駒形から上陸。切り株に安置しました。このことを文化人の土師真中知(はじのまなかち)に話したところ、土師氏は「聖観世音菩薩(しょうかんのんぼさつ)の尊像であり、この像自身も帰依の念心仏体である」と兄弟に話して聞かせます。信心をもよおされた兄弟は像を大切に祀り、毎日拝みました。一方土師氏は剃髪して僧となり、自宅を改めて寺となし観音像を奉安して供養護持のかたわら郷民の教育に生涯を捧げたのだとか。これが浅草神社のお隣、浅草寺の起源です。

その後、3人の末裔が浅草発展の功労をたたえ、郷土神として3人を祀ったのが浅草神社の始まりと言われています。今もなお「三社さま」として親しまれているのは3人の神様をお祀りしているからなのです。

毎年5月には、日本有数のお祭りである三社祭も開催。3日間で約150万人もの人が訪れるそう。

美しい社殿

浅草神社は本殿・幣殿・拝殿からなり、幣殿と拝殿が渡り廊下でつながれている“権現(ごんげん)造り”と呼ばれる建築様式です。栃木県・日光の東照宮などがこれにあたります。社殿は1649年、第3代徳川将軍家光公が建立しました。以来、度重なる火災や戦争、関東大震災の被害も免れ今も当時の姿を残します。1951年には国の文化財に指定。現在は国の保護を受けています。

こちらは本殿右横にある神輿庫。年末年始や三社祭など、年に数回扉が開き3基の御神輿を目にすることができます。トビラにある神紋は漁網がモチーフになっているんですよ。

1996年には総工費3億5000万円をかけ補修。褪せていたうるしなども全て塗り直し、美しい色彩が蘇りました。

地元の人たちに愛される「三社さま」。ぜひ、浅草巡りのコースに加えてみてください!

【詳細情報】
浅草神社
住所:東京都台東区浅草2-3-1
電話:03-3844-1575
参拝時間:自由
http://www.asakusajinja.jp/