作り手と使い手を繋ぐショップ —KONCENT(コンセント)@蔵前

yuka

13.07.23

東京メトロ大江戸線と都営浅草線が乗り入れる蔵前駅。ここ2年くらいで、駅周辺にはおもしろいお店がずいぶん増えました。都営浅草線のA3出口階段をトコトコ昇り、横断歩道を渡ってすぐにあるのが、プロダクトデザインショップのKONCENT(コンセント)です。

人と物が行き交うスペース

(写真:中2階も備えた、広々とした店内)

2012年春にオープンしたKONCENTのコンセプトは、“モノを創る人と、造る人、そして使う人をつなぐデザインのプラットホーム”。仕掛人は、アッシュコンセプト株式会社の名児邪秀美(なごやひでよし)さんです。

広々とした1階の店内にはアッシュコンセプトが作ったアイテムのほかに、さまざまなデザイン雑貨をセレクト。気軽に手にとり使い心地を試すことができます。店内奥には、ミーティングスペースも併設。取引先との商談や、取材もこちらで行います。入り口そばから伸びる螺旋階段の先には、コの字型の中2階。常時さまざまな展示を展開し、いつ訪れても新鮮な出会いがあります。

愛に溢れたアイテムたち

2002年に台東区駒形で創業したアッシュコンセプトは、プロダクトデザインの製品化とデザインコンサルティングを主に、外部デザイナーを応援するプロジェクト『+d(プラスディー)』や、地元に根ざす直営店のKONCENTなどを展開している会社です。「デザインは見た目だけじゃない。誰かの役に立つものでなくちゃ」が持論の名児邪さん。デザインを活用し、作り手も使い手もワクワク心踊る、便利で愛着のわくモノを作りたいといいます。

代表作であり、初めて商品化した+dのアイテムが『アニマルラバーバンド』。「愛着を持って長く使えるサスティーナブルなプロダクトを提案したい」というバスキーデザインの案を採用。使い捨てられがちな輪ゴムをシリコン素材で丁寧に作り、天然ゴムの輪ゴムに比べ劣化が少なく、長く使ってもらえるように工夫しています。そのすばらしさは、NY近代美術館MoMAのバイヤーお墨付き!

(写真:『アニマルラバーバンド zoo 6pic』315円〜)

この夏には、新たに11ものアイテムが仲間入りしました。そのひとつが『カバクレヨン』。一見、不思議に思うモチーフですが、実は絶滅危惧種として知られるカバ。使ううちにちびり、消えていってしまうクレヨンという素材から、“絶滅”という現実を知って欲しいという願いが込められているのだとか。もちろん使いやすさも考慮。小さな子どもも握りやすく、のびのびとお絵描きできます!

(写真:『カバクレヨン セット( 6個入り)』1,260円)

同じく新商品の『カバコースター』は、アッシュコンセプトでプロデュースするsoil(ソイル)シリーズの素材と技術を応用。珪藻土(けいそうど)という吸収性の高い自然素材が原材料で、グラスの湿気をすばやく吸収してくれます。

(写真:『カバコースター』1,680円)

いずれも現在、造形作家として“大量絶滅”をテーマに制作活動を行っている志村リョウさんとタッグを組み、商品化。森林伐採・大気汚染・温暖化などの環境問題を、身近な生活雑貨を通じて感じてもらえたらというメッセージが込められています。

志村リョウさん個展「きっかけのかたち」

(写真:展示は7月30日(火)〜 9月8日(日)まで)

7月30日(火)からは、中2階で志村さんの個展がスタートします。また、8月1日(木)には、入場無料のオープニングレセプションも開催。この日には志村さんと名児耶さんのトークライブも予定されています。

森林伐採・大気汚染・温暖化・密猟などによって起きている“大量絶滅”をテーマに制作された作品。それらに込められたメッセージを、じっくり感じてみてはいかがでしょうか。

—Opening Reception—
8月1日(木)18:30〜21:00
★志村リョウ氏×名児耶秀美氏のトークライブは19:00 〜20:00を予定しています。

詳細情報

KONCENT
住所:東京都台東区蔵前2-4-5 1F
電話:03-3862-6018
営業時間:11:00~19:00
定休日:月曜日(月曜日が祝日の場合は営業)
http://realshop.koncent.net/