日常に可笑しみを与えてくれる食器―ギャラリー凛@亀戸

yui

13.08.01

江東区亀戸や墨田区錦糸町の界隈には、吹きガラスやカットグラスの工房が集中しています。路地に立って耳を澄ますと、聞こえてくるのは、ガラスを加工する小気味よい音。今回は、そんな亀戸にある器やガラス製品のお店、「ギャラリー凛」をご紹介します。

作家の遊び心がチラリと見える食器

「使っていて楽しい食器がいいですね」。ギャラリー凛のオーナーである大山さんは、繊細な模様が入ったグラスをうっとりと見つめながらそう言います。大山さんが商品を選ぶ基準は、普段づかいできること。料理を入れたときに映える色や形でありながら、思わずニヤリとしてしまう遊びが施されているものに惹かれるそうです。

入口の近くには凛オリジナル商品が並ぶ

入口の近くには凛オリジナル商品が並ぶ

満月を模した丸窓がカットされている大友健司さんの江戸切子は、丸窓を目の高さに合わせると反対側にカットされたうさぎをのぞくことができます。切子の生地(カットを入れる前の色着きガラス)を作っていた工房が次々と閉鎖してしまい、現在は生産を中止しているそうですが、水色や黄緑色の切子は夏に使いたい涼しげな色合いです。

陶芸作家の川島いずみさんは、白黒のコントラストを用いた作品を多く作っています。カニやトウモロコシなどモチーフの選択も面白く、また、それらの描き方の大胆さに目を奪われます。

仕掛けが楽しい江戸切子(作:大友健司)

仕掛けが楽しい江戸切子(作:大友健司)

DIYの先駆け!ご近所に助けられて完成した手作りの空間

ギャラリー凛がオープンしたのは、1999年11月。倉庫として使用されていた建物を改装しようと見積もりをとったところ予算と合わず、施工業をしていた知り合いに相談した結果、なんと自分たちの手で改装を行うことに!

共同経営者である北村さんと2人で図面を引くところからスタートして、天井をはがし、壁を壊して大きな窓を取り付け…。「近所の人たちがみんな親切で。機材を貸してくれたり、木工屋さんがテーブルを作ってくれたり、買い物帰りのおばさんがスーパーのレジ袋を持ちながら手伝ってくれたこともありました(笑)」。

壁を打ち抜いて作った開放的な窓

壁を打ち抜いて作った開放的な窓

もともとはデザインやインテリアの仕事をしていたという大山さんが、陶器やガラス製品などの生活雑貨を扱おうと思ったきっかけは、「食器が好きだったこと。それから、日本国内で調達できること」。初めは和食器のギャラリーショップとして営業していましたが、ガラスの工房が多いという環境の良さも手伝って、徐々にガラス製品も扱うようになっていったそうです。

「同じガラスの仕事でも、切子職人と吹きガラスの職人とでは領域が違うため、あまり接点がありません。その垣根を払い、人と人との組み合わせを考えて、凛オリジナルの商品を制作するのも楽しいですね。」

週末の夜はバーの営業も。ゆったりとした時間を過ごせそう。

週末の夜はバーの営業も。ゆったりとした時間を過ごせそう。

『黒川大介ガラス展』ギャラリー凛アネックスにて開催中

ショップ併設のギャラリーでは、現在、『黒川大介ガラス展』を開催中(~2013/8/4)。のぞき込むと吸い込まれそうな底知れない宇宙を思わせる『銀河』シリーズや、貼り付けられた銀箔が熱と透明なガラスによって金色に見える『月夜』シリーズなどの作品は、じっと見ていると遠くに連れていかれたような心地になります。1つ1つ表情が違うので、お気に入りを探してみるのも良いかもしれません。

小惑星がたくさん!ガラスの一輪挿し(作:黒川大介)

ガラスの一輪挿し『ソラタマ』(作:黒川大介)※サイズによって価格が異なりますので、詳しくはお店にお問い合わせください。

【詳細情報】
ギャラリー凛
住所:〒136-0071 東京都江東区亀戸5-19-6
電話:03-3681-1631
営業時間:
火曜日~土曜日 11:00~19:00
日曜日・祝日  11:00~18:00
定休日:月曜日
http://www.gallery-rin.co.jp/

【 Cafe rin 】
営業時間:ギャラリー営業中
【 Bar rin 】
営業時間:金曜日・土曜日 19:00 〜24:00