アトリエ完成間近!―台東デザイナーズビレッジ卒業ブランド sekiyumi 関悠美さんインタビュー

yui

13.08.15

「貴方の暮らしの差し色になりたい……」 をコンセプトに、目の覚めるようなカラフルな色使いの雑貨やアクセサリーを制作している、台東デザイナーズビレッジ卒業生ブランドのsekiyumi。

この春アトリエを台東区駒形に移転し、ただいま9月下旬のプレオープンに向けて内部を鋭意改装中!今回は、和室だった頃の名残が残るアトリエにお伺いして、取材を行ってきました。

アトリエは細い路地の先にあります!

江戸通りにあるどじょう料理の有名店、『駒形どぜう』の2軒となりの細い道を進んでいくと、チェコの絵本・東欧雑貨を集めたCEDOKzakkastore(チェドックザッカストア)の入り口が見えてきます。sekiyumiのアトリエがあるのはこのビルの4階。「ここで良いのかな……」という思いが頭をかすめますが、迷わず階段を上ってみてください。明るい黄色に塗られたドアの奥がアトリエです。

sekiyumiを運営するデザイナーの関 悠美さんは、多摩美術大学出身。大学卒業後は大手書店の企画広報課に就職し、ポスターのデザインなどを行っていました。その後、どのようにして雑貨やアクセサリーを作るようになったのでしょうか?

(写真左上から時計回りに:ヒダリテヘアゴム(アイボリー)1,890円、クロネコミラー4,200円、オハナヘアゴム(ピンク)1,680円、幸せの鳥リング(イエロー)1,575円)

(写真左上から時計回りに:ヒダリテヘアゴム(アイボリー)1,890円、クロネコミラー4,200円、オハナヘアゴム(ピンク)1,680円、幸せの鳥リング(イエロー)1,575円)

捨てられない布の切れ端から、新しい仕事が生まれた

――大学卒業後に、書店を就職先に選んだ理由は何ですか?
本を読むのも好きですが、本の形態がすごく好きで、装丁がきれいなものはストックしたりスクラップしたりしていました。大学生のときはずっと書店でアルバイトをしていたんです。

――書店を辞めたあと、製本家のアシスタントをしたり、製本を学んだりしたそうですね。
製本の業界で仕事をするというよりは、何か身につけておきたいという気持ちが大きかったです。製本は、直角に切ったり貼ったり、単純な作業を積み重ねていくことで大きい1つの作品になる。その1つ1つの作業に達成感があるんです。

それぞれの作業は、そこまで難しい技術は必要ありませんが、集中することが必要で、少しでも曲がってしまった場合はズレていってしまう。元々、すごくずぼらな性格だったので、1つ1つの作業を丁寧にこなすための集中力は、すごく鍛えられたと思います。

本を作るだけじゃなく、人付き合いでも同じですよね。1人1人丁寧に接することが大事ですし、それは全てのことに共通する精神論だと思います。

――関さんの主な作品に、カラフルな柄のぬいぐるみがありますが、作り始めたきっかけは何だったのでしょうか?
書店を辞めたあと、シルクスクリーンを習いました。自分で版画を刷って、製本のカバーにしていたんです。カバー用に切り出すと布が余ってしまうんですけれど、自分で刷ったものなので捨てられなくて。その余り布を切り張りして、ぬいぐるみを作ったのがきっかけです。

アルバイトをしながら作っていたんですけれど、その時はぬいぐるみや雑貨を売って食べていこうとは思っていませんでした。ぬいぐるみを作っているうちに、「委託販売をしてみませんか」と声をかけられるようになったり、小さなスペースで個展を行ったりして、直接お客さんに売る機会を得たんです。それから、見ず知らずの人にも買って欲しいと思うようになり、仕事にすることを意識するようになりました。

とぼけた表情が楽しいカラフルなぬいぐるみは、全て1点もの!

とぼけた表情が楽しいカラフルなぬいぐるみは、全て1点もの!

デザビレ入居、本格的にブランドを開始

――台東デザイナーズビレッジに入居しようと思ったのはなぜですか?
入居している友だちがいたので、デザビレの存在は以前から知っていました。2010年に募集要項を貰って、ダメ元で受けてみたんです。

デザビレは、入居前からブランドをスタートしていたり、バッグの会社のデザイナーだった人が独立したり、ある程度技術を持った人が入居する場合が多いんです。私は、書店でデザインを仕事にしていましたが、それはパソコンを通してのものなので、技術については他の人に比べて弱い部分でした。でも、技術を知らない分無茶ができるかなと思って、入居をきっかけにブランドを始めたんですよ。

――アクリル素材を使ったアクセサリーはいつ頃から作り始めたんですか?
ブランドを始めたからには、商売としてもう少し広げていかなければいけないと思っていました。合同展示会に来る人は、バイヤーや、お店に置くことを判断する人なので、量産できる商品でないと仕事にならない。

商売としての作品づくりを考えていく中で、自分が作るぬいぐるみのポップでキッチュな雰囲気をアクリルならうまく生かせると思ったんですね。それで、アクリルを使ったアクセサリーを量産しようと考えたんですよ。それが、デザビレに入居して半年たった頃のことですね。

大人気の「左手シリーズ」(写真左から:ヒダリテヘアゴム(ブラッグ)1,890円、とんがりお菓子のブローチ3990円、ヒダリテヘアピン(ゴールド)1,890円)

大人気の「左手シリーズ」(写真左から:ヒダリテヘアゴム(ブラッグ)1,890円、とんがりお菓子のブローチ3990円、ヒダリテヘアピン(ゴールド)1,890円)

――デザビレを卒業し、ブランドとしても新たな一歩を踏み出したところだと思います。今後の展望や予定について教えてください。
まずは、アトリエを完成させます(笑)。その後は、幅を広げていきたいです。デザビレに入居していたときは、他の入居者の方たちが作品をどのように展開させていくかを見ていました。商品を販売するだけでなく、例えば映像作品で使用されるなど、自分が作ったものが色々な人の目に触れるようになれば良いですね。

LwP magazineでは、アトリエ完成後、できたてほやほやのアトリエの様子をレポートする予定です!また、2013年8月20日からsekiyumi個展「あれがああなってこうなった」が、チェドックザッカストア浅草にて開催されます。どうぞ、足を運んでみてくださいね。

詳細情報

■sekiyumiアトリエ
住所:〒111-0043 台東区駒形1-7-12 #4F
http://senobiweb.com/

【sekiyumi個展「あれがああなってこうなった」】
日時:2013年8月20日(火)~9月1日(日)
   12:00-19:00 ※期間中無休
会場:チェドックザッカストア浅草 3階ギャラリーハーチェク
http://senobiweb.com/

sekiyumi「あれがああなってこうなった」

sekiyumi「あれがああなってこうなった」