【10月5日開校】地域で共育!市民大学「マチナカデミアすみだ」

LwP magazine

13.09.05

地域の子どもから大人までが、愉快で楽しく「生きる力」を共に育む、地域の「小中高大社一貫共育」校。下町・墨田区で暮らす、働く、関係する人々たちの市民大学「マチナカデミアすみだ」が10月5日に開校します。

開校を前に開かれた第2回目となる体験会にお邪魔して、プロジェクトの概要や思いをうかがってきました。

世代も属性も超えた参加者たち

8月25日、夏の太陽が照りつける日曜日。会場の墨田児童館には小学生から60代まで、いろいろな世代の「学びたいひと」約20人が集まっていました。机の上に置かれた持ち物も和風柄の老眼鏡入れ、iPad、鉛筆……とさまざま。「今日のイベントのことは、区役所でのチラシの設置とFacebookで告知しました」と広報担当の杉山香林さんが話すように、集まった経緯も属性もかなり異なることを物語っているよう。

多様性がありすぎる参加者たち、議論が成り立つのかな? 取材する立場ながら少し心配になります。今日の体験授業のテーマは「もしドラ~もしかして、ドラえもんは”生き物”なんじゃないの?」。今年度の麻布中学の入試に出題された問題をヒントに、「当たり前」を疑って、自らの考えを育むことが目的だそうです。

004

「この問題、どこで出たか知っている人?」さあ、授業が始まりました。司会者の問いかけに「はーい!」と元気に手が挙がります。指された小学生男子は「麻布中学!」と答えるも、「そこって難しいの?」という質問には「う~ん、わからない」。いいぞいいぞ。

続いてチーム分けをしての議論が始まりました。「ドラえもんはのび太の言うことを聞いているから……」という声が聞こえてきたり、孫と話すようにうなずいている女性がいたり、会場にはチームの数だけ会話の渦が巻き起こっていました。驚いたのは、全員が会話に参加していること。いつも発言に加わっていようとするのが、椅子の座り方からも伝わってくるようでした。

どうしてだろう? そのカギは、スタッフさんたちの運営のしかたにもありそうです。回答につまった時に「山勘でいいですよ~」と笑わせたり、議論の時に、意見の違いと共通点を見える化するシートを用意したり。

578419_446315132149010_439041272_n

体験授業が終わった時には、この授業が議論に打ち勝つ方法を教えるのではなく、他人の意見を聞いたり、共通点を見いだしてゆくという過程を教えることが目的だったのだな、と気づかされました。墨田区は町工場も多く、職住近接のまち。このプロジェクトからは、古くから培われてきた「地域で子供を育てる」という、まちが持っているDNAと若い起業家たちのパワーとのケミストリーを感じさせられました。

まちがキャンパス、まちのひとが先生

開校後は、特定の教室を持たず、牛島神社や墨田児童会館など、墨田区民が親しみを持っている場所を「キャンパス」としてゆくそう。講座では、墨田区の写真を撮ってものがたりを作ってゆくものや、職人さんへのインタビュー等、地域と触れ合える体験型のものが用意されています。

講師は、就職情報誌「ガテン」で編集長として墨田区と深く関わった、あそび心研究所の小林亜希子氏などの専門家から、地域のおじいちゃん、おばあちゃんまで幅広い人たちが担う予定。各講座は、4回~6回の複数回開催が中心で、授業料は、1時間あたり子どもは500円~1500円、大人は1000円~2000円。さらに大人と子どもが一緒に参加すると、お得になるそうです。

「まちのカフェや食堂と提携して「学食」のような場所を作ったり、部活動や文化祭などといった活動もしてみたい」という構想もあるそうです(広報担当の杉山香林さん)。学生時代にやり残したことをもう一度やってみたい、という大人にもぴったりの「学びの場」が、もうすぐ誕生します。

IMG_7574

詳細情報

■マチナカデミアすみだ
公式HP: http://machinacademia.com

Facebookでも情報を配信中。
ちなみに、このプロジェクトを運営するメンバーも募集中だそうです。
ご興味ある方、ぜひチェックしてみてください。
https://www.facebook.com/machinacademia.sumida