誰がつくったの? ―ヒガシ東京のパブリックアート探訪vol.2

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13.10.03

江戸時代の怪談「おいてけ堀」をご存知でしょうか? 本所七不思議の1つであり、落語などでもよく用いられる「おいてけ堀」があったのは、現在の錦糸町駅北口周辺です。今では堀は埋め立てられ、かつての怪異の名残もなく、人々で賑わっている錦糸町。今回は、そんな錦糸町駅北口に“浮かぶ”アート『ECHO』をご紹介します。

歓楽街から文化的な街へ。変化する錦糸町のイメージ

錦糸町は、東京都より「東京副都心」に定められている墨田区随一の繁華街。錦糸町と聞くと歓楽街のイメージが先に立ちますが、新日本フィルハーモニー交響楽団のホームである「すみだトリフォニーホール」などの文化施設があり、近年では“音楽のまち”としてのPRに力を注いでいます。

(写真:JR錦糸町駅北口目の前にどーんと設置されている『ECHO』)

(写真:JR錦糸町駅北口目の前にどーんと設置されている『ECHO』)

金色に輝く巨大なオブジェ、『ECHO』

1997年に錦糸町北口地区再開発事業の一環として設置された『ECHO』は、へ音記号をモチーフにした巨大なパブリックアートです。勾玉のように組み合わされた2つのヘ音記号が、五線譜を表した5本のケーブルによって両サイドの換気塔につながれています。

(写真:金色に輝くへ音記号は、アサヒアートスクエアの有名なオブジェにも似ています)

(写真:金色に輝くへ音記号は、アサヒアートスクエアの有名なオブジェにも似ています)

『ECHO』を制作したのは、カリフォルニア州オークランド出身のアーティスト、Loren Madsen(ローレン・マドソン)。換気塔の壁面には、音楽史に名を連ねる作曲家たちの主要な作品をマドソンが記号化し、図案化したものが描かれています。□や○などの記号の法則を解読することは困難ですが、じっと見ていると小紋柄のような楽しいリズムを感じますよ。

(写真:へ音記号を支える換気塔。)

(写真:へ音記号を支える換気塔)