結婚指輪の新たな選択肢。浅草のリングプランナーが提案する“満たされる指輪”―RINPLA@浅草

yui

13.10.17

結婚指輪を選ぶとき、何を重視しますか? デザイン、価格、素材、ブランドなど、人によって答えは様々だと思います。一生ものとなるリング。その中に、共有してきた思い出を刻み込むことができたら、結婚する2人にとって本当に価値あるものになるかもしれません。

今回は、「“見せる指輪”から“満たされる指輪”へ」をモットーに、2013年6月浅草にオープンした手作り指輪の専門店「RINPLA」を取材しました。

浅草駅から馬道をまっすぐ進むと左手にRINPLAの看板が見えてきます。

浅草駅から馬道をまっすぐ進むと左手にRINPLAの看板が見えてきます。

手作り指輪を提案・企画する「リングプランナー」の、ものづくりの街浅草での挑戦

RINPLA代表の飯田さんの名刺には、「リングプランナー」と肩書きが書いてあります。名付け親は、指輪を作りにきたお客様。ウェディングプランナーをされていたそのお客様に、「要望を聞きながら好きな形に導いてあげるという点で、同じような仕事ですね」と言われたことから、リングプランナーという職業が誕生しました。

飯田さんが手作り指輪のプランニングに携わるようになったのは、2009年のこと。当時勤めていた会社が本業とは別に展開していた手作り指輪の事業に関わるようになったことがきっかけでした。結婚指輪を手作りしたいというお客様が年々増えていき、徐々に忙しくなっていくのを肌で感じながら、制作時間や場所などお客様にも自分にも融通がきくお店として専門店化することを決意。2013年6月、浅草にRINPLAをオープンしました。

手作り指輪の説明をする飯田さん。 結婚指輪を左手の薬指にすることの意味も丁寧に説明してくださいます。

手作り指輪の説明をする飯田さん。
結婚指輪を左手の薬指にすることの意味も丁寧に説明してくださいます。

技術家庭科が苦手だった人にこそ味わってほしい「手作り指輪」のよさ

結婚指輪というと、どちらかといえば女性が憧れるものというイメージがあります。RINPLAでも、資料の申し込みをするのは大半が女性。けれども、面白いことに、いざ制作する段階になると男性の方が熱心になるそうです。制作中についたキズなども、女性は整えてきれいにしてほしいという人が多いのに比べて、男性の場合は残しておいてほしいという人が多いとのこと。

彼女になんとなく連れて来られた男性が、むくむくとやる気をみなぎらせていく……そうした気持ちの高まりを感じられるのは、手作り指輪ならではのものといえます。飯田さんのお話では、「友人の方が一緒に来て、制作過程を撮影することもしばしばあります。編集して、(結婚式の)2次会などで流すんですね」とのこと。指輪を作ることに熱中しているときには気がつかなかったパートナーのちょっとした気づかいや真剣な表情が、その映像には写っているかもしれません。

作りリング専用の筒状のロウ材。指輪に必要な分だけ切り出して、形を作っていきます。

作りリング専用の筒状のロウ材。指輪に必要な分だけ切り出して、形を作っていきます。

RINPLAでの手作り指輪の制作フローは次の通り。
①指輪のアイディアをホワイトボードに書いていきます。2人の好きなものや思い出を挙げていき、重要なものだけを残して形に落とし込んでいきます。
②円形のロウ材を切り落とし、形を作っていきます。名前や言葉を入れるなどの細かい作業も自ら行う人が多いのだそうです。
ここまでがお客様の作業。作る時間は自分たちのペースで、希望の形に掘り出していきます。
③職人の手で、体裁を良くしたりキズがついた部分を整えたりします。あまり手を入れてしまうと手作りの意味がなくなってしまうので、お客様の希望に合わせて作業を行います。
④鋳造。ロウ材の形に型を作り、金属を流し込んでいきます。
⑤出来上がったリングを職人の手で磨きます。
⑥装飾作業。宝石を入れたり、ツヤ消しを行います。※オプションのため⑥についてはない場合もあり。
⑦お渡し。
ロウ材が職人の手に渡ってから指輪が出来上がるまでの期間は、およそ3~4週間。結婚式間近に申込みをされた場合は、飯田さんもヒヤヒヤなのだそう。ちなみに、価格はペアで平均17万円。使用する金属によって価格が上下するそうです。

リングの見本。プレーンな形やひねりを加えた形など、様々。

リングの見本。プレーンな形やひねりを加えた形など、様々。

「ここで作りたい」「この人に任せたい」と言われるリングプランナーを目指す

飯田さんの仕事は、お客様の希望を形にすること。「独立して変化したのは、自分の心構えです。以前は希望通りに作っていただければ満足でしたが、今はお客様よりもこだわらなければいけないという気持ちで仕事をしています。『こんな感じでいいです』と言われたら、『本当にこれで良いですね』と必ず確認しますね。問うこと・提案すること・確認することをモットーにしています」。RINPLAの納品方法は、手渡しが原則。納品したときにお客様の表情を見たり、「ありがとうございます」という言葉を聞くと、喜びがこみ上げてくるそうです。

店の中に吊り下げられたハンモック。 アイディアが浮かばないときは、ハンモックに揺られてリラックスしてもらいます。

店の中に吊り下げられたハンモック。
アイディアが浮かばないときは、ハンモックに揺られてリラックスしてもらいます。

飯田さんに今後の展望を伺うと、「ここで作りたいという空間を作っていくことです。結婚指輪以外にもこれからプロポーズに婚約指輪を渡す男性や、記念日に自分で手作りしたいという人と手作り指輪を体験された人たちが集う場所にしたいですね」とのお答えが。また、「リングプランナーになりたいという人を増やしたい、そのために手作り指輪のよさを広めていきたいと思っています」とも仰っていました。現在では、婚約指輪でプロポーズ、結婚指輪の交換で夫婦に、という流れが当たり前のようになっています。2人で作った思い出をプラスできる手作り指輪、ぜひ結婚指輪の選択肢の1つとして主流になっていってほしいですね。

カップルが寄り添って作業できるようベンチにこだわったそうです。

カップルが寄り添って作業できるようベンチにこだわったそう。

【詳細情報】

RINPLA(リンプラ)
住所:〒111-0032 東京都台東区浅草5-1-12 砂川ビル1F
電話:03-5808-9611
E-mail:info@rinpla.jp
http://www.rinpla.jp