ふたつとない傘との出会い—日傘屋「Coci la elle(コシラエル)」@清澄白河【後編】

yuka

13.12.24

先週に続き、お伝えするのは清澄白河の日傘屋Coci la elle(コシラエル)。後編はデザイナーのひがしちかさんが、なぜヒガシ東京にアトリエストアを開いたのか。ヒガシ東京に移り住んだエピソードと、現在の日々について伺います。

(写真:「アトリエショップ用に作った」というカウンターに立つひがしちかさん)

(写真:「アトリエショップ用に作った」というカウンターに立つひがしちかさん)

建物にひと目惚れして

Coci la elleが始まったのは3年前の2010年。当時は目黒にある自宅をベースにもの作りをしていました。

「傘の材料を仕入れにヒガシ東京へはよく来ていました。そんなある日、浅草橋にあるビルにひと目惚れしたんです」

螺旋階段のついた、古い4階立てビル。直感で「ここだ」と思ったそう。その場で1階にいた男性に相談。交渉の甲斐あって、無事に入居することができました。ビルは築50年。倉庫として使われていた場所を友人・知人と協力して改装し、3人の女性でシェア。「Le lieu(ル・ルー)」と名付けました。

(写真:Le lieuで制作するひがしさん)

(写真:Le lieuで制作するひがしさん)

「入居は2011年。私は4階の半分をアトリエ、半分をおうちにして暮らしていたんだけど、お風呂はないしエアコンもついていません。近所に銭湯があったからお風呂は困らなかったけど、さすがにエアコンなしは厳しくって(笑)。1年ほどで、別の場所を探すことにしました」

もともと好きな街だったという清澄白河に絞り、見つけた現在の場所。かつては紙の型工場として使われていた木造の建物をリフォームして作られた空間は、打ちっぱなしのコンクリート床と白の壁。高い天井に、カラフルな日傘や雨傘、スカーフが映えます。

(写真:高い天井は、傘を開いてみるのにぴったり)

(写真:高い天井は、傘を開いてみるのにぴったり)

お店の奥がアトリエ。並んでいるアイテムの背景の空気も感じられて、ますます愛着も湧きそうです。

(写真:傘のハンドルは長傘と折りたたみ傘、それぞれで好きなタイプを選べます)

(写真:傘のハンドルは長傘と折りたたみ傘、それぞれで好きなタイプを選べます)

あたたかなご近所付き合いに囲まれて

清澄白河に住まいとアトリエを移した2013年からは新たにスタッフも加わり、自身のクリエイションにますます向き合えるようになったと目を輝かせるひがしさん。

「一つひとつ、描いたり刺繍を施す日傘とプリントした布を使う雨傘。どちらも私のつくるものではあるけれど、それぞれに対する考え方は微妙に違って。でも、どっちもCoci la elleとしてお客様に大切に届けたい、という強い想いがありますね」

(写真:絵をプリントした雨傘は、長傘・折りたたみ傘ともに1万9,950円〜)

(写真:絵をプリントした雨傘は、長傘・折りたたみ傘ともに1万9,950円〜)

新作の日傘制作をはじめているところで、春先に発表予定。現在は既存の人気の柄とともに、アトリエストアのオープンと同時に発表した新作雨傘も並びます。

(写真:発表したばかりの「NIGHT FLOWERは2万2050円)

(写真:発表したばかりの「NIGHT FLOWERは2万2050円)

「清澄白河に移り住んでまだ1年経っていないんですけど、わたしも娘もご近所さんにとってもよくしていただいています。アトリエストアには時々、ご近所さんも顔を出してくださいますね。このあたりは町会がまだまだ根強い地域。クリスマスのリースを作ったりおもちをついたり。月に2度は、できる人たちで朝に町内を掃除するんですよ」

オープンしたとはいえ、まだまだこれからとひがしさん。動き出したばかりのCoci la elleアトリエストア。少しずつ手を加え、新しい傘を生み出し、もっともっと心地いい場所にしていきたいとのこと。

ものとしての美しさはもちろん、もの作りに真っすぐ向き合うひがしさんの想いも封じ込められた傘。webストアもありますが、直接目にして触れることで、思いがけない出会いができるかもしれません。

詳細情報

■Coci la elleアトリエストア
住所:東京都江東区三好2-3-2 1階
電話:03-6325-4667
営業時間:11:00~19:00
定休日:年末年始・夏期休暇
http://www.cocilaelle.com/